北國総研のふるさと講座

過去の放送内容

「応援しよう!石川のトップスポーツチーム」(第2回放送分)
内容 =前編はサッカーのツエーゲン金沢、後編は野球の石川ミリオンスターズで、一般社団法人石川ユナイテッド(金沢市)の「県民スペシャル応援デー」の戦いをはじめ、ふるさとのチームを全力で後押しする観客の応援や選手の奮闘を映し出す。 ツエーゲン金沢編は、5月のJ2公式戦「北國新聞スペシャルマッチ」や来シーズンから本拠地となる市民サッカー場「金沢スタジアム」(同市磯部町)などを紹介する。 石川ミリオンスターズ編は、5月のホーム開幕戦や北海道日本ハム2軍との交流戦、球団の歩みや名将、日本野球機構(NPB)を目指して白球を追い続ける選手の群像を描く。
「応援しよう!石川のトップスポーツチーム」(第1回放送分)
内容 =昨季3度目となる主要大会4冠を果たした北國銀行ハニービーの強さの秘密や応援を送り続ける関係者の熱い期待、競技の醍醐味を追った。番組は今年3月、日本リーグ女子で前人未踏の9年連続10度目の優勝に輝いた常勝チームが重圧をどう跳ね返し、連覇を重ねているのか、その底力を掘り下げる。監督就任30年の節目に勇退した荷川取義浩氏が求め続けた「堅守速攻」や、選手たちの勝利への執念も映し出す。4月からバトンを受け継いだ元日本代表主将の東俊介新監督の決意や来年夏のパリ五輪出場権をかけて挑む国際大会、来年9月に開幕予定の新プロリーグに向けて闘志を燃やす選手たちの日々、ハニービーの活動を支える北國銀行のサポート体制も描く。
「この街と共に~うるわし金澤~」(第3回放送分)
内容 =「芸どころ 茶屋文化の奥深さ」と題し、金沢の三茶屋街の芸妓衆が織りなす金沢おどり(同実行委員会、一般財団法人石川県芸術文化協会、北國新聞社主催)の至高の舞台や伝統芸能の担い手を支援するため結成した「石川伝統支援経済人会議」の取り組みなどを通じて文化継承の大切さを映し出す。  番組では金沢おどりの構成、演出を長年担当し、7月に他界した駒井邦夫氏が重きを置いた変革への道のりや、総おどり「金沢風雅」を作詞した作家の村松友?氏が強調する金沢独自の花街の風土も紹介する。  伝統に彩られた茶屋街の風情や金沢おどりに憧れ、3年ぶりの新花としてお披露目された主計町の寿珠(すず)さん、ひがしの美紅(みこう)さんの決意、金沢素囃子(すばやし)を次代につなぐため後進の育成に力を注ぐ邦楽の杵屋喜三以満(きさいま)さんら指導者の稽古場なども取り上げる。
進行・ナレーション =戸丸彰子氏(フリーアナウンサー)
「この街と共に~うるわし金澤~」(第2回放送分)
内容  鋭い感性と豊かな想像力、表現力に恵まれた文士たちが金沢の息吹をどう伝えようとしたのか、その背景を追った。泉鏡花、徳田秋声、室生犀星の各記念館は秋山、蔀、水洞氏がそれぞれ館長を務めており、浅野川や犀川、卯辰山などと密接に絡む作品群を掘り下げた。
 金沢経済同友会の提唱によって主計町(かずえまち)や下新町(しもしんちょう)などで実現した旧町名復活について、秋山学長は「文化的、文学的にも大きな価値をもたらした」と強調。北國新聞と作家との深いつながりや、「文学は地方から」の志から創設され、今秋に50回を迎える泉鏡花文学賞と金沢学院大が運営する島清(しませ)恋愛文学賞が文化土壌をさらに耕すと説いた。
 出演者らは金沢の三文豪や、ゆかりの作家たちの描いた作品群に関し、物語を生み出す独自の文化土壌や感性を錬磨する町並み、自然が色濃くにじみ、風土が宿す生命力が源流にあると指摘し、金沢が新たな物語やロマンが生まれる「生きた街」との視点から、文芸の力に大きな期待を寄せた。
出演 =秋山稔氏(金沢学院大学長)、水洞幸夫氏(金沢学院大副学長)、蔀際子氏(金沢学院大文学部長)
進行・ナレーション =戸丸彰子氏(フリーアナウンサー)
「この街と共に~うるわし金澤~」(第1回放送分)
内容  「都市の品格」と題し、元金沢市長の山出保氏が金沢経済同友会の提言で動き出した鈴木大拙館完成までの道のりを振り返りながら、大拙館が世界文化と世界平和のメッカになるよう願いと愛着を込めた。
 山出氏は5期20年にわたる市長在職中の体験や施政へのこだわりを語り、金沢の個性を磨き歴史と文化が映えるまちづくりの重要性を強調した。
 金沢21世紀美術館や金沢駅東口広場、旧大和紡績工場跡地で再生した市民芸術村、全国に先駆けて匠の技と心の継承に乗り出した職人大学校、開渠化を図ったせせらぎ通り沿いの鞍月用水なども取り上げ、世界に独自の輝きを放つ「保存と開発の共存」「伝統と創造の営み」の難しさや大切さ、感慨などを映し出す。 山出氏は「金沢の文化、学術に触れたくて、自らを高めたくて多くの人が来て、結果としてまちがにぎわう。それが理想の都市」と話し、今後も学都金沢が誇る「知恵の輪」や常に知的な人たちが議論を交わす地であり続けるよう期待を寄せた。
出演 =山出保氏(元金沢市長)
進行・ナレーション =戸丸彰子氏(フリーアナウンサー)
「この街と共に~金沢城探訪・歴史文化との対話~」(第3回放送分)
内容   「文化立県シンボルの二の丸御殿」と題し、石川県が金沢城復元の総仕上げと位置付ける絢爛(けんらん)豪華な御殿の特徴や新史料、威信をかけて再建した加賀藩主たちの時代背景などを探る。
 県は今年度、政治文化の中枢を担った二の丸御殿の復元整備に向け、藩主が政務を執った「表向(おもてむき)」の正面周辺の基本設計を進めている。番組では「表向」をはじめ、藩主の居住空間だった「御居間廻(おいままわ)り」や女性たちの生活の場「奥向(おくむき)」で構成する御殿の構造、内外装の材料や寸法、技法などを克明に記した仕様書などを掘り下げる。
 総金箔(きんぱく)張りの壁や杉戸に虎の絵を描いた加賀藩ゆかりの岸駒(がんく)ら絵師たちも取り上げ、御殿の奥能舞台が移築された金沢市の中村神社拝殿、唐門が移された尾山神社東神門、県埋蔵文化財調査の現場なども巡る。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会常任幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
解説 =木越隆三氏(県金沢城調査研究所前所長)
「この街と共に~金沢城探訪・歴史文化との対話~」(第2回放送分)
内容  「御門と櫓(やぐら)の醍醐味(だいごみ)」と題し、平成、令和の築城などを通じて存在感を一段と高める歴史空間の奥深さを紹介する。格式や防御性で群を抜く橋爪門や河北門、石川門の「三御門」をはじめ、戦後、国内で造られた木造城郭建築物で最大級を誇る菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓、昨年完成した鼠多(ねずみた)門の魅力を掘り下げる。
 鼠多門復元整備の総棟梁を務めた佐田秀造氏(志賀町尊保)が出演し、度重なる焼失などで再建を繰り返してきた城郭の変遷や加賀藩お抱え大工の労苦に思いをはせながら史実を尊重して構築に挑んだ県内職人たちの匠の技にも目を向ける。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会常任幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
解説 =藤村秀人氏(石川県公園緑地課)
「この街と共に~金沢城探訪・歴史文化との対話~」(第1回放送分)
内容  加賀藩の築城初期から後期までの美を織りなす多彩な造形や防壁の役割から「見せる石垣」へと移行した特徴などを取り上げる。
 最高傑作とされる色紙短冊積み、隠し石垣を配する河北門、粗加工石積みと切石積みに分かれる石川門、石垣回廊が広がる丸の内園地などを巡り、場所や時代によって変遷する石垣群の奥深さを紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会常任幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
解説 =冨田和気夫氏(石川県金沢城調査研究所長)
「この街と共に~昭和から令和へ 変貌する金沢~」(第3回放送分)
内容  「外環状が開いた新市街地」と題し、地域高規格道路の整備によって、交通はもとより学園や工業・商業ゾーン、住宅地が金沢の都心軸から郊外へ拡散、発展する過程を紹介する。
 金沢外環状道路沿いの大乗寺丘陵公園、金沢学院大、金沢テクノパーク、白山市横江交差点、県直江庁舎などを巡り、将来は北陸の大動脈として成長する幹線の姿も展望する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「この街と共に~昭和から令和へ 変貌する金沢~」(第2回放送分)
内容  「伸びゆく新都心・駅西」と題し、およそ半世紀にわたる同地区の開発が、旧城下町の伝統的建造物を守りながら、金沢市の近代的発展を可能にした過程を紹介する。
 駅西の50メートル道路に沿って、金沢パークビルや北國銀行本店、県庁、金沢港などを訪ね、新都心軸生成の足跡と将来を展望する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「この街と共に~昭和から令和へ 変貌する金沢~」(第1回放送分)
内容  昭和から平成、令和へと時代が移る中、金沢の中心部・旧市街と駅西の新副都心、外環状道路沿いの学園ゾーンの3地区がどう変遷してきたのか、都市計画の観点から探る。
 第1回は「よみがえるメインストリート」と題し、戦後、失いかけた都心の個性を多機能化によって再生しつつある金沢中心街を取り上げる。司会進行役は、水野一郎金沢工大教授と横山方子石川郷土史学会幹事が務める。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「建築の博物館-ともにある仲間たち」(第3回放送分)
内容  「営みを表すサイン」と題し、金沢市の曹洞宗大乘寺や細字印判店、目細八郎兵衛商店、黒田永一商店などを訪ねる。建物に備わった扁額(へんがく)や看板などを紹介し、個性あふれる「サイン」が建築物と一体化して人々を引き付ける魅力を探る。 同市の天狗中田本店、飲食店の「もっきりや」や「ぴるぜん」なども訪れ、近代以降のユニークな看板や照明も紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「建築の博物館-ともにある仲間たち」(第2回放送分)
内容  「建築とともにある緑」と題し、しいのき迎賓館や大樋長左衛門邸、長町武家屋敷跡、鈴木大拙館などを訪ねる。建築が樹木や草花と一体となったシーンを通して、建物が緑を際立たせるとともに緑が建物の品格を高める両者共生の姿を紹介し、金沢人と緑の接し方を探る。金沢市橋場町の大樋長左衛門邸では、陶芸家大樋陶冶斎(とうやさい)さんが自宅庭で大切に守り育てる古木「折鶴の松」を紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「建築の博物館-ともにある仲間たち」(第1回放送分)
内容  「建築を飾る生き物たち」と題し、気多大社や兼六園・夕顔亭、尾山神社、成巽閣などを訪ねる。建築と共生する動植物の彫刻や絵画などの装飾を紹介し、建築物と自然界が一体となるという日本人特有の価値観を探る。白山麓にも足を延ばし、民家の壁に龍などをあしらった「鏝絵(こてえ)」も紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第6回放送分)
内容  「加賀市の建築文化」と題し、「北前船寄港地・船主集落」として日本遺産に認定された橋立地区や大聖寺藩ゆかりの国重要文化財・長流亭をはじめ、金沢出身の建築家谷口吉郎氏が設計した片山津ゴルフ倶楽部(くらぶ)のクラブハウス、同氏の長男吉生氏設計の片山津温泉総湯など個性的な意匠を紹介する。旧よしのや依緑園別荘、鶴仙渓の「あやとりはし」やこおろぎ橋、錦城中、中谷宇吉郎雪の科学館なども訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第5回放送分)
内容  「小松、能美、松任の建築文化」と題して、小松市の那谷寺、小松天満宮など歴史的建造物や、昭和初期の建物を再生した粟津演舞場、小松市立空とこども絵本館などを紹介する。車多酒造、サイエンスヒルズこまつ、本陣記念美術館、浅蔵五十吉美術館も訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第4回放送分)
内容  「白山麓、野々市の建築文化」と題して、白山市白峰の重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)や石川県立白山ろく民俗資料館を訪れ、豪雪地帯の暮らしの知恵を紹介する。野々市市役所や金沢工大、国重要文化財「喜多家住宅」なども訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第3回放送分)
内容  「口能登の魅力」と題して、羽咋市の妙成寺、永光寺、気多大社といった歴史的建造物をはじめ、建築家安藤忠雄氏が設計した、かほく市の石川県西田幾多郎記念哲学館、金津小の現代建築などを紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第2回放送分)
内容  「七尾湾周辺の建築文化」と題し、能登島ガラス美術館、能登食祭市場といった現代建築をはじめ、座主家や雄谷家など江戸の面影を残す農家を紹介する。
 能登島ガラス美術館は毛綱毅曠(もづなきこう)さんが設計した。宇宙基地のような外観と風水の思想を取り入れた独創的なデザインが特徴で、ガラスと建築が一体となっていることを解説する。
 能登食祭市場は、真横から見ると波に漂う魚のような外観があり、港町を盛り上げる目的で造られた経緯などを伝える。このほか、石川県七尾美術館、能登演劇堂、七尾市の一本杉通りなども訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かが・のと 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第1回放送分)
内容  「春の奥能登」と題して、能登半島最先端にある禄剛埼(ろっこうさき)灯台や、北前船の交易で栄えた輪島市門前町の黒島などを紹介する。
 禄剛埼灯台では、明治にイギリス人技師の設計を基に日本人の手で造られたことや、外観に欧州風の特徴があることを紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
解説 =金沢工業大学教授 中森勉氏
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第12回放送分)
内容  「魅力ある現代建築」と題して、城下町に新しい建築の風を吹き込んだ金沢21世紀美術館や北國新聞赤羽ホールなどを紹介する。
 金沢21世紀美術館では、円形の外観と開放感ある空間の関係を解説する。北國新聞赤羽ホールでは、演劇やコンサートなど目的によって舞台の形式が変わることを取り上げ、香林坊、南町界わいがにぎわいを取り戻す拠点の一つとなっていることを紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第11回放送分)
内容  「百万石の金沢城」と題して、藩政期から残る堅固な重要文化財や「平成の築城」で復元された門や櫓(やぐら)を訪ね、市民に愛される魅力を探る。
金沢城の外観は、白と黒が見事に調和している点に注目し、国重要文化財の石川門では、門としては珍しい飾りの部材が付いていることを解説する。城に残る蔵として日本最大級の鶴丸倉庫では、石貼り壁など洗練されたデザインに目を向ける。
 復元された菱櫓では、菱形になっている柱の角度を確認し、現代にも生かされる五十間長屋の利活用なども紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第10回放送分)
内容  「個性ある金沢の界わい」と題して、近江町市場や金澤表参道付近といった市街地の界わいを巡るほか、里山の二俣や港町の大野を訪ね、歴史的な街並みや特徴的な建築物を紹介する。
近江町市場では、かつての小路を残したまま再開発した様子を振り返り、金澤表参道を抜けて足を運んだ浄土真宗本願寺派金沢別院(西別院)では、堅固な木造建築に注目し、飾りが見事な屋根などを紹介する。
 港町の大野では、醤油(しょうゆ)蔵の新たな活用策などを見るほか、日本を代表する建築家・内井昭蔵が設計した「からくり記念館」を訪ね、全て斜めになっている柱の構造などを解説する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第9回放送分)
内容  「金沢の町割りと住まい」と題して、藩政期の町割り図を参考に、今も残る武士の屋敷、老舗の商家、農家建築などを紹介する。
 大手町の寺島蔵人(くらんど)邸では、茶や琴の演奏を楽しむために設けられた部屋や、蔵人が絵を描くために使っていた普段は非公開の2階も訪れる。老舗では、立野畳店、平木屋染物店、髙木糀商店を訪ね、2階が低く、蔀(しとみ)戸がある町家の特徴を詳しく解説する。浅野本町に残る農家造りの住宅では、珍しい電話室の話題も取り上げる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第8回放送分)
内容  「戦後復興と近代化」と題して、金沢の街が近代化する過程を追いながら、全国一律の単調な街から、多機能な街を取り戻していく姿を紹介する。
 昭和30年代の香林坊、片町を再現したジオラマを見ながら、映画館や多様な店舗があったにぎわいをたどる。水野教授は、都市の近代化とは、不燃化とアーケードだけが目的で、金沢もこれに習ったと指摘する一方、非戦災都市であったため街中に文化施設が集積する個性的な街が生まれたことなどを解説する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第7回放送分)
内容  「大正ロマンと昭和モダン」と題して、封建社会からすっかり様変わりし、新しい風が吹き込んできた時代の建築物を紹介する。
 代表格は、旧石川県庁舎の「しいのき迎賓館」で、正面は温かみのあるモダンなタイルで覆われながら、裏側は近代的に衣替えし、全く異なる様相で保存されている姿を紹介する。金沢文芸館やギャラリー三田では、入口などに施された西洋式の彫刻などに注目し、北國銀行武蔵ケ辻支店や中島商店では、異端の建築家といわれた村野藤吾のデザインを解説する。大正、昭和初期の活気ある時代を追って粟崎遊園の足跡も訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
ゲスト =金沢工業大学教授 竺覚暁氏
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第6回放送分)
内容  明治の西洋建築として作られながら、用途を変えて、現在も活用されている金沢のレンガ建築を紹介する。
 赤レンガミュージアムとしてリニューアルされた県立歴史博物館では、3棟がそれぞれ異なる方法で補強され、保存されていることを紹介する
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
ゲスト =金沢工業大学教授 竺覚暁氏
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第5回放送分)
内容  「加賀藩前田家との縁」がテーマで、藩政期の遺構として金沢市内に残る文化財や東京・駒場に保存されている旧前田侯爵邸を巡る。
 金沢城北ノ丸にあった金沢東照宮を移築した尾﨑(おさき)神社では、極彩色に彩られた本殿を紹介し、佐奇森町の佐奇(さき)神社では、天徳院から明治時代に移された5代藩主綱紀の御霊堂を訪ねる。旧前田侯爵邸は、欧州建築の粋を集めた洋館で、東洋一の邸宅といわれた格式高い造りを紹介する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
ゲスト =金沢工業大学准教授 山崎幹泰氏
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第4回放送分)
内容  「開化モダンの建築」がテーマで、明治期に建てられた木造建築を巡る。
 尾山神社からスタートし、若草教会、旧制第二中校舎、旧第九師団司令部、元金沢貯蓄銀行などを訪ねる。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
ゲスト =金沢工業大学教授 竺覚暁氏
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第3回放送分)
内容  金沢ゆかりの建築家谷口吉郎さん、吉生さん親子をテーマに、2人が設計した建築物を訪ね、金沢の文化に厚みを増した業績を紹介する。
 共同設計の金沢市玉川図書館では、表側と異なり、中庭から裏側が解放的なデザインである特徴を解説する。鈴木大拙館では、大拙の世界に浸れるように工夫された館内を巡る。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第2回放送分)
内容  重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)がテーマで、卯辰山麓、寺町台の2寺院群と、ひがし、主計(かずえ)町(まち)の2茶屋街を訪れ、伝統的な街並みの魅力を再発見する。
 卯辰山麓寺院群では、町民の娯楽や祭事の場として発展してきたことを紹介し、ひがし茶屋街では、木虫籠(きむすこ)と呼ばれる格子に象徴される茶屋建築の特徴などを解説する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)
新番組「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」(第1回放送分)
内容  今回から新番組「かなざわ 建築の博物館-歴史と現代の共存」を放送する。
 金沢は、藩政期の面影が残るだけでなく、明治、大正、昭和の特徴的な建築物と超近代的な建物が共存する「建築の博物館」ともいえるまちである。番組では、時代を映す数々の建築物を訪ねながら、金沢の個性や魅力を紹介する。
 第1回は北陸新幹線を迎えて様変わりした金沢駅と周辺地域を取り上げる。伝統工芸がちりばめられた新幹線駅舎やホームに凝らされた工夫をはじめ、鼓門、もてなしドームの特徴なども解説する。
司会進行役 =金沢工業大学教授 水野一郎氏(北國総研研究員)
=石川郷土史学会幹事 横山方子氏(北國総研研究員)

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